血液1滴で13種類のがんを検出するキットが、2021年に実用化されるかもしれないという話題が飛び込んできました。費用は2万円で可能かもしれないとのこと。これにより、人間ドックの内容が大きく変わるかもしれませんね。
調べるのは、がんができると血液中に増える「マイクロRNA」という物質です。
私は名古屋大学在籍中、肺がんの研究をしていましたが、「マイクロRNA」は、当時から様々な研究がなされ話題となっていました。「マイクロRNA」は、その種類と存在を調べることで、肺がんや乳がんなどさまざまながんを早期発見できる可能性があり、新たながん診断のマーカーとして期待されていました。今回、13種類のがんを一度に、しかもステージ0の初期のがんも検出できるということで、早期発見に大変役立つと考えられます。
13種類のがんは、大腸がん、胃がん、肺がんなどの検査が大変なものから、すい臓がん、卵巣がんなど自覚症状が少ないものまで検出できるそうです。
実用化されれば、「クリニックでも積極的にやりたい!」と思った話題でした。
□13種類のがん:乳、すい臓、卵巣、前立腺、食道、胃、大腸、肝臓、胆道、膀胱、肺、脳腫瘍、肉腫―
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