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40歳以上の女性の方 一度検査してみましょう

骨粗しょう症

 骨粗しょう症とは、骨の量が減って骨が弱くなる病気です。骨粗しょう症自体には痛みはありませんが、転んだり、尻もちをついたり、つまずいたりと、ちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。

 発症率は、閉経後の女性(60歳以上)に多く、80代女性の半数は骨粗しょう症といわれています。

 骨は同じように見えて、実は骨の中では、常に古い骨を壊す作業と、新しい骨を作る作業が同時に行われています。骨粗しょう症はこのバランスが崩れることで骨がスカスカになります。
 圧倒的に女性が多いので、女性ホルモンの減少や老化とかかわりが深いと考えられています。

検査方法
 当院では、 「骨粗鬆症検診」 をお勧めしております。
名古屋市の方は40歳以上70歳未満の女性が対象となります
なお、男性の方や検診の対象年齢ではない女性も、症状やご不安があれば検査できます。

対象 : 40、45、50、55、60、65、70歳の女性の方(当該年度の4月1日時点の年齢)
料金 : 無料
検査方法 : 骨密度検査 MD法 
(撮影方法はレントゲンと同じです)
結果は当日わかります。
予防と治療
 骨粗しょう症は、実は予防が大切な病気です。

■食事療法
カルシウムを十分に接種するだけでなく、ビタミンD、ビタミンK、適量のたんぱく質を取ることも大切です。また、リンを含む食品やアルコール、たばこは控えましょう。
運動療法
適度な運動で骨密度が上昇します。筋力やバランス能力が向上し、転びにくい体を作ることができます。片脚立ちや太極拳などの運動が推奨されています。
一番大切なのはご自身の身体に無理をしない範囲で、できる運動から始めていただくことをお勧めします。まずは、「毎日歩く」ことから始めてみましょう。「継続はチカラなり!」です。

■薬物療法
「骨の新陳代謝」 のバランスを整え、「骨を壊す作業」 を止める薬を使用します。カルシウムの吸収を促す薬や、毎日内服する薬、週に1回の飲み薬、月に1回の注射などがあります。
よくあるご質問
 患者さんからよくある質問をまとめてみました。
Q1.骨粗しょう症は治りますか?
 適度な運動や食事を続け、治療を継続すれば、元の骨の量に近い骨量まで改善することができます。自覚症状がないので改善したことが感じにくいですが、継続していただくと効果はありますので、無理せず継続していただくと良いと思います。
Q2.どんな運動をすればよいですか?
 骨には、負荷をかけると強くなり、逆に負荷をかけないと弱くなるという性質があります。骨の量を増やすために効果的な運動は、衝撃や負荷の大きい運動です。
「ジャンプ」や「縄跳び」「ジョギング」などですが、高齢の方の場合は、逆に腰やひざを痛める可能性があるのでお勧めしません。高齢の方におすすめの運動は、「片脚立ち(左右1分ずつ 1日3回)」、「スクワット(1セット10回 1日3セット)」、「ウォーキング」です。階段の上り下りやを増やすだけでも、骨にはよい効果があります。決して無理せず、継続していただけると良いと思います。
Q3.なぜ骨粗しょう症になるといけないんですか?
 骨粗しょう症はただ骨が弱くなり、骨折しやすくなるだけではありません。
 骨粗しょう症による骨折を起こすと、骨折のリスクが骨折していない人に比べ高くなり、骨折を繰り返しやすくなります。骨折をすると入院や手術が必要になることもあり、高齢の方の場合、健康状態が悪化してしまい、骨折を起こす前の状態に戻すことは難しくなることもあります。結果として、「要介護」や「寝たきり」の状態となることも少なくありません。
Q4.どんな食べ物がよいですか?
 カルシウムを十分に接種するだけでなく、ビタミンD、ビタミンK、適量のたんぱく質を取ることも大切です。また、リンを含む食品やアルコール、たばこは控えましょう。
■積極的に摂った方がよい食品と避けた方がよい食品の例