風しんの抗体検査・予防接種

風しんの予防接種はなぜ必要?

風しんの予防接種はなぜ必要?

 風しんは風疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、風しんの免疫を持たない方に対して強い感染力があります。
 感染経路は飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染します。成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、小児より重症化することがあります。
 風しんの一番恐ろしい点は、妊娠20週までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、生まれてくる胎児が「先天性風疹症候群」となることがあることです。先天性風疹症候群とは、心臓病や高度の難聴、白内障などさまざまな先天性障害を引き起こす病気です。先天性風疹症候群は、風疹ワクチンを接種することで予防できます。

風疹予防接種についての院長の思い

昭和37年度~53年度生まれの男性へ

 昭和37年度から昭和53年度生まれの男性は、過去に定期予防接種が行われていないため、自分が風しんにかかり、家族や周囲の人たちに広げてしまうおそれがあります。
 そのため、無料で抗体検査、予防接種ができます。お住まいの自治体からクーポンが届きますので、それをお持ちになり、医療機関を受診してください。

妊娠希望の女性とパートナーにも助成しています

 妊娠を希望している女性とそのパートナーも、風しんの抗体検査や予防接種の助成があります。名古屋市は独自の助成を行っているため、名古屋市と名古屋市以外では申請の方法が異なりますのでご注意ください。

 風しん抗体検査・予防接種の助成を受けるには

 風しんの抗体検査・予防接種の助成受けるには、対象の方によっていくつか方法が異なります。次のことをご確認ください。
A:自治体からクーポンが届いた方
 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性
B:名古屋市在住の妊娠希望である方
 妊娠を希望する女性とそのパートナー又は同居人
 妊婦のパートナー又は同居人
C:愛知県内在住の妊娠希望である方(抗体検査のみ無料)
 愛知県内(名古屋市、豊橋市、岡崎市及び豊田市を除く。)に居住していて、妊娠を希望する出産経験がない女性とそのパートナーは、居住する自治体の医療機関で抗体検査が受けられます
※抗体検査のみ助成があります。予防接種の助成はありません。

A:自治体からクーポンが届いた方
自治体からクーポンが届いた方 昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性は、過去に風しんの集団予防接種が行われていません。そのため、無料で風しんの抗体検査・予防接種が受けられます。

<助成を受ける流れ>
①自治体からクーポンが届きます。
②クーポンを持参し、医療機関へ行く。
③まずは抗体検査を行う。
④後日、抗体検査の結果、抗体が十分でなければワクチンを接種する。
「既に抗体検査を行い、抗体がないことが分かっている場合」は、抗体検査をせずに予防接種を行います。接種をご希望の方は、事前に医療機関へ確認の電話をした上で、接種当日は抗体検査の結果を必ず持参してください。

<助成を受けるために必要なもの>
・「クーポン券」及び住所の記載がある「身分証」を必ずお持ちください。2点をお持ちでない場合、無料で受けることができません。
・名古屋市の方で、「クーポン券」を紛失してしまった場合、インターネット電子申請、窓口申請、郵送申請にて申請すると、10日~2週間ほどでご自宅に届きます。(→名古屋市の「定期及び任意の風しん抗体検査・予防接種について」ページへ

<次に該当する方は助成が受けられません>
・平成26年4月以降に風しん抗体検査を受けたことがある方
・過去に風しんの予防接種を受けたことがある方
・過去に風しんにかかったことがある方

<有効期限について>
 クーポンの有効期限は、2021年3月31日です。令和元年度に発行されたクーポン券の有効期限は2020年03月と記載されている場合がありますが、2021年3月31日まで使用できます。(令和2年度に発行されたクーポン券をお持ちの方は、前年度発行のクーポン券は破棄してください。)
B:名古屋市在住の妊娠希望である方
名古屋市在住の妊娠希望である方 名古屋市にお住まいで、妊娠を希望される方とそのパートナーの方は、無料で風しんの抗体検査と予防接種を受けることができます。

<助成を受ける流れ>
①妊娠希望であると医療機関に伝え、まずは抗体検査を行う。
②後日、抗体検査の結果、抗体が十分でなければワクチンを接種する。
「既に抗体検査を行い、抗体がないことが分かっている場合」は、抗体検査をせずに予防接種を行います。接種をご希望の方は、事前に医療機関へ確認の電話をした上で、接種当日は抗体検査の結果を必ず持参してください。

<助成を受けるために必要なもの>
住所の記載がある「身分証」を必ずお持ちください。居住地が分からない場合、無料で受けることができません。
C:愛知県内在住の妊娠希望である方(名古屋市・岡崎市・豊田市・豊橋市は除く)
愛知県内在住の妊娠希望である方(名古屋市・岡崎市・豊田市・豊橋市は除く) 名古屋市・豊橋市・岡崎市・豊田市以外の愛知県内にお住みの方で、妊娠を希望されている方の場合、申請すれば無料で抗体検査を行うことが出来ます。居住する自治体の医療機関で受けることができます当院では受けることはできません。

<助成を受ける流れ>
①検査を希望する医療機関を所管する県保健所で、事前に抗体検査の助成を申請する。
②保健所から、受検票をもらったら、それを医療機関へ持っていき、抗体検査を行う。
③後日、抗体検査の結果をお伝えする。
※抗体がなかった場合、ワクチン接種をおすすめしますが、2020年7月現在、愛知県による風疹ワクチン接種の助成はありません。接種をご希望の方は、自費で接種することが出来ますので、事前に医療機関へ確認の電話をした上で、接種当日は抗体検査の結果を必ず持参してください。