日本脳炎ワクチンの供給ストップについて

2020年を振り返って

 現在、日本脳炎ワクチンに微生物が混入していたため、全国的に、今年の12月まで日本脳炎ワクチンの供給がストップすることになりました。

 それに伴い、厚生労働省からも指針が示されました。初回接種と2回目接種の方と、定期接種の期限が迫っている方については、優先的に接種できますが、ワクチンは現在供給がストップした状態で、予約いただいてから少しずつしか入荷しません。いつ接種できるかも分からない状況です。

 2回目接種を済ませている方については、3回目、4回目の接種を遅らせても全く問題ありません。厚生労働省からも、3回目と4回目の接種は延期するよう指示が来ておりますので、大変申し訳ありませんが、ひとまず12月まで延期していただきますようお願いいたします。
 3回目、4回目接種の方は、今年の12月以降、日本脳炎ワクチンが再開したら、接種を行います。3回目は7歳半まで、4回目は13歳までに接種してください。

 日本脳炎は、蚊が媒介してブタからうつる病気で、非常にまれな病気です(日本では1年に10人程度)。名古屋にいる限りはかかる可能性は低いです。また、習慣的に3歳で接種することが多いですが、元々3歳未でもかかる病気であり、3歳になったからといってすぐに打たないといけないわけではありません。東南アジアには多い病気なので、海外に行く予定のある場合は、早めに接種の予定を立てておくとよいでしょう。

 

 


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2021年01月29日