開院への決意

 大学を卒業して13年が経ちました。


 卒業当時から、私には、いつか自分の診療所を開院したいという夢がありました。当時専門とする科を決めていなかった私は、医療を1つの分野ではなく幅広く学んでみたいと思っていました。


 研修医として働きはじめ、様々な科をローテーションし、その思いは一層強くなりました。総合病院では、医師は医療の最先端の一部で患者さんと関わります。自分にしか発見できない、治せないような病気と向き合う仕事は、とてもやりがいがありました。しかし、病気が落ち着いた後の患者さんのフォローや、患者さんの生活に近いところで寄り添うことはできません。それはかかりつけ医の役割だからです。
 それらを求めようとすると、自分の診療所を持ちたいという気持ちは日増しに大きくなりました。

 

 総合病院では、在宅診療部でも勤務し、患者さんのお宅へ訪問する中で、今後、後期高齢者が増え、介護施設が不足し在宅で生活する高齢者が増加する現実も垣間見えました。
 高齢者に関しては、可能な限り住み慣れた地域で生活を継続していただけるよう訪問診療を行ったり、心筋梗塞や脳卒中を予防するために生活習慣病をコントロールしたり、またケアマネジャーなどの関係職種とともに相互に連携し支援することが大切です。

地域の方に「かくむクリニックがあるから安心だ」と思っていただけるよう、努力したいと思っています。



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2019年09月18日