夏のイメージが強い熱中症ですが、実は、春の季節にも注意が必要です。その大きな理由としては、次の二つです。
①体が気温の上昇に慣れていないから
②油断してしまっているから
春はまだ暑い日が少ないので、水分を意識的に摂取する方はあまりいません。しかし、春は気温が急激に上昇することがあり、熱中症になる危険性が特に高まります。
実際、当院でも4月に入ってから、熱中症の症状で受診される方が何人かいらっしゃいます。この時期は、まだそれほど暑くないので、「熱中症かも?」と思う方が少ないように思います。
子どもの場合は、外で遊ぶときは、特に要注意です。今は春休みなので、外で遊ぶことが増えると思いますが、水筒を持たせて水分補給をこまめにさせたり、日陰で休憩するよう促すことも大切です。
高齢者の場合は、汗をかきにくく、暑さやのどの渇きを感じにくい傾向があるため、意識的に水分を補給しましょう。
「暑い日」に「さっきまで元気だった人が突然倒れた」場合は、熱中症を強く疑います。自分で水分補給が出来ない状態になったら、すぐに塩分も含め点滴をする必要があるので医療機関を受診しましょう。その際に、日かげに移動し、体を冷やすことも大切です。主な熱中症の症状は
・頭痛、めまい
・吐き気
・だるさ
などです。
温かな春の陽気ですが、こまめに水分補給をしながら、無理せずに過ごすようにしましょう。
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