当院のマスコットがペンギンである理由

ぜん息の娘が可愛がっているぬいぐるみ

 今日患者さんから、「どうしてかくむクリニックのマークがペンギンなの?」と聞かれました。それは、娘の「一番好きな動物」だからです。

 私の娘は、ぜん息で、一時は重症でした。ハウスダストとダニアレルギーがあり、布製のソファを処分したり、こまめに掃除をしたり、症状を改善させるため様々な策を講じました。また、家中のぬいぐるみは全て処分しました。少々やりすぎかとも思いましたが、布のぬいぐるみはダニが繁殖しやすく、出来るだけ避けるのがよいです。

 私の娘はぬいぐるみがとても好きだったので、お店でぬいぐるみを見つけるたびに悲しそうにしていました。ある日、水族館でビニール製のペンギンを見つけ、「これは娘のためのペンギンだ!」と、購入しました。以来、そのペンギンを「ペンちゃん」と名付け、娘はとても大切にしています。

 ぜん息に限らず、病気を持つ方は環境を制限されることがあります。しかし、そのすべてを禁止するのではなく、工夫することも可能だと、思った出来事でした。ぜん息の場合、「猫や犬などのペット」も避けるべき対象ですが、現実的にはすでに飼っているペットを手放すわけにはいきません。まずは、「できるかぎり居住空間を分ける」「こまめに掃除をする」などから始め病気の状態を見ながら相談していきましょう。

 患者さんの気持ちに寄り添うこと、これが「地域のかかりつけ医」に求められているのだという気持ちを込めて、かくむクリニックのマスコットをペンギンにしました。

 


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2019年07月19日