私が医師を目指したきっかけは、祖父の病気です。私が中学生の時、祖父が病気となり、長期入院しました。その中で私が感じたことは、「病気の人にとって、医師の一言がいかに安心を与えるか」ということでした。
入院中、祖父の不安を和らげてくれたのは、主治医の先生でした。私は祖父から、主治医の先生が病気について一つ一つ疑問に答えてくれたこと、優しい言葉を掛けてくれたことなど、主治医のやりとりを細かく聞かせてくれ、いかに自分が主治医を信頼しているかを話しました。私は、そのような祖父の様子から、医師という職業が責任とやりがいのある素晴らしい仕事だと感じ、医師を志すようになりました。
言うまでもなく、病気は誰にも平等に、あるいは不平等に、突然訪れ、不安におとしいれるものです。私も、祖父のかつての主治医の先生のように、不安を少しでも和らげ寄り添っていけるよう、努めていきたいと思います。
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