ヒトメタニューモウイルスがはやっています

ヒトメタニューモウイルスが流行っています

 先月くらいから、ヒトメタニューモウイルスが流行しています。全国的に一気に流行しているため、タイミングによっては当院でも検査キットが入荷しなくなり、「ヒトメタかな?」と思っても、検査できないこともあったぐらいです。

 ヒトメタニューモウイルスは、基本的には、風邪の一種ですが、高熱が続いて喘息のような咳を伴い、気管支炎や肺炎を引き起こすことがあります。当院でも、特に小さなお子さんが、高熱とゼーゼーする咳が止まらず、中には入院された小さなお子さんもいらっしゃいます。

 RSと症状はよく似ていて、「長引く熱と咳」が症状です。普通の風邪と同じく、特別な治療方法はありません。症状によって薬を処方する対症療法になりますが、特に喘鳴が強い時には気管支拡張薬や吸入薬などを処方することもあります。

 今は、コロナウイルスの影響で、熱のある方は中で診察することができません。検査の結果、コロナウイルスに感染していないと分かった場合のみ、院内でレントゲンを撮影し、肺炎の有無などを確認します。
 特に小さなお子さんは、熱と咳で苦しい中、検査結果が出るまで車で待っていただいたり、診察も長時間になる場合もあり、大変心苦しいです。

 小さなお子さんの体調が悪い時は、呼吸状態に十分注意し、肩呼吸(肩を上下させてする呼吸)や陥没呼吸をしている場合はすぐに医療機関へ受診してください。
 排出されるウイルス量は発熱1~4日目に多く、解熱し咳や鼻汁が改善して元気になれば登園可能と考えてよいです。


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2022年10月17日